ヘルマンハープ・梶原千沙都オフィシャルブログ

ヘルマンハープ・梶原千沙都のオフィシャルブログです。ヘルマンハープの音楽事業家として、福祉と音楽をつなぐヘルマンハープでの新しい日独友好の文化交流、そして生涯教育活動をトータルプロデュースしています。

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日本ダウン症協会徳島支部設立50周年のヘルマンハープ演奏会

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昨日、2016年6月4日に日本ダウン症協会徳島県支部設立50周年を祝う記念演奏会が開催されました。
2006年から日本ダウン症協会徳島県支部では、サークル活動としてヘルマンハープを導入し、日本ヘルマンハープ振興会の東インストラクターのもとで、練習や演奏出演の経験を重ねてきました。
サークルを運営しているのは「小鳩会」。子どもがダウン症と診断されても、保育所や幼稚園にも入れず、情報が得にくかった1964年に、親御さんたちが手を取り合って結成した会です。この会が、現在の徳島県支部となりました。
ダウン症の息子さんのためにヘルマンハープを開発したヘルマン・フェー氏に感銘を受けて、2006年にヘルマンハープの導入にご尽力いただいたのが三代目の白石光生支部長です。
息子さんの健(たけし)さんは、生後ダウン症と診断され、医師からは「20歳ぐらいまでの命ですから、大事に育ててげてください」と言われたそうですが、今、健さんは50才となり、先頭に立って「アンサンブルこばと」というグループでたくさんの仲間とヘルマンハープを演奏しておられます。ヘルマンハープは親の愛から生まれた楽器です。「愛の楽器」といってもいいかもしれません。親の愛によってヘルマンハープはむすばれ広がっていることを感じます。

私が小鳩会のみなさんを訪れたのは3回目です。5年以上前、立ち上げの時や、クリスマス会に行かせていただきました。メンバーのみなさんは、当時よりもずっとお元気そうに、自信に満ちた様子で、動作全体が機敏になっておられたことに驚きました。
《星に願いを》などのお得意ナンバーや、《ハナミズキ》や《aqua》など曲も披露。チェロやギター、ピアノとの共演も音量のバランスをうまく工夫されて、大成功でした。


私のソロ演奏も徳島の皆さまにお聴きいただきました。

みなさんの演奏する姿が、これからも多くの人に勇気を与え続けますように!!












世界ダウン症の日写真展 in 大阪

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3月21日に大阪市立中央図書館で、日本ダウン症協会大阪支部による「世界ダウン症の日の写真展」が開催されました。

ダウン症は21番目の染色体が突然変異で1本多いことから「21トリソミー」とも呼ばれるそうです。最近は、ほとんどの人が学校や社会での生活を送り、ヘルマンハープのような余暇活動でもその芸術的な才能を発揮しています。このイベントには、日本ヘルマンハープも協賛しています。

この日はダウン症の子供たちの日常の中の笑顔いっぱいの写真が展示されました。
世界各地でダウン症のある人をモデルにした本格的な写真展が開催されるようになりましたが、その影響か、年々レベルが高くなっているように感じます。何をアピールしたいことや、その子供の魅力的な点にしっかり焦点をあてて撮影されたことが、公募の写真から伝わってきます。




ダウン症のある奏者の伊藤君が、ヘルマンハープの演奏のしくみをお客様に解説。



日本ヘルマンハープ振興会のダウン症のある奏者を中心にした、バリアフリーアンサンブルで、ヘルマンハープの生まれ故郷、ドイツの愛唱歌やディズニーの《美女と野獣》にも挑戦しました。

このようなイベントでは、ご自分で思い思いに楽しんでいる仲間や、いろいろな教室で学ぶダウン症のある奏者が一堂に集まれるので、皆が顔を合わせるいい機会なのです。

今回は小学生のダウン症のあるハーピストも登場。先輩奏者の堂々とした姿は「あこがれ」になったようです。こうして、小さな奏者が大きく育っていくことは、とても素敵ですね!











2016 新春を迎えて ヘルマンハープちよだの親子の共演

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たいへん遅ればせながら、皆さんお元気で新しい年をお迎えになりましたでしょうか?
今年もどうぞよろしくお願いします。
今年に入って東京往復はすでに3度目です。新幹線の中から、今年初のイベントをご報告いたします。


1月6日に東京都千代田区のホテルグランドパレスで、千代田区のヘルマンハープのサークル、「ヘルマンハープちよだ」が、800名の千代田区関係者が集う千代田区新年交歓会に4度目のお声がけをいただき、出演を果たしました。
実は、2014年に出演しなかったところ、「なぜ、今年はヘルマンハープが出演しなかったのか」
という投書が千代田区に寄せられ、急きょ出演が決まりました。

私もアンサンブルやソロで共演させていただきましたが、演奏の後、マリ・クリスティーヌさんが話しかけてくださり、「いつも新年にヘルマンハープの演奏が聴けて、とてもうれしい。とても気持ちがいい」と伝えてくださいました。


ヘルマンハープちよだは、2011年に千代田区の石川区長様の障がい者支援の篤い想いから、行政が主導するサークルとして活動を開始しました。
今では、母と子が共演するバリアフリーなアンサンブルとして、施設や行事に招かれ、本格的に演奏活動を開始しておられます。障がいのある人のヘルマンハープオーケストラを支えるチェロ奏者の方もメンバーです。


昨年秋には、千代田区大手町の日経ホールで開催された「第36回千代田区芸能の集い」にも出演。石川区長様は、36年目にして初めて障がい者のグループがこの伝統の舞台に出演したことに、胸を熱くしておられました。


ヘルマンハープを弾く障がいのある方たちは、音楽や美しい音が大好きです。そして、自分がその美しい音楽を作り上げることで自信を持つようになり、他の人によく話しかけるようになったり、コミュニケーションが活発になります。
いっしょに弾いているお母さんたちは、最初は「子供のために」と始めるのですが、弾けることは誰でも弾けるのですが、上手に弾くことはむずかしいことに気づき、だんだん自分の腕を上げることに夢中になります。そのうち、子どものことよりも自分が必死になります。
この母と子の両者の真剣になり具合がいいのです。
子どもは親も必至だということを見抜いて、淡々と腕を上げていきます。知的障がいのある人たちは、きわめてマイペースなので、ゆっくりだけど着実に向上して行きます。
そして、いつも何かをしてあげる「親」、いつも何かをしてもらう「子ども」とういう関係が次第に崩れていきます。何か対等な空気が流れ始めるのです。



これが、長年私が見てきたヘルマンハープによる親子の関わりの大変貌です。
そんな大変貌は、家庭内の空気も変えてしまいます。
子どもと取り組むヘルマンハープの美しい音楽に、張りつめていた親御さんの緊張も和らぎ、家庭には笑顔が多くなります。
笑顔は人の心を温かくします。そして、心が温かくなければ笑顔は生まれません。
ヘルマンハープを弾いている人に笑顔が生まれる瞬間、それはヘルマンハープが最も輝いて見える瞬間です。

出版記念パーティーでエンジェルのような奏者が演奏を披露!

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10月28日に、港区の南アフリカ大使公邸で、著者のライト教授をお迎えして、日本での『ダウン症の歴史』の出版記念パーティが開催されました。


このようなご本の出版によって、ダウン症が正しく理解されていくことになるのでしょう。
日本ダウン症協会の国際的な活動も紹介され、ダウン症のある人がその人の特徴として受け止められ、生きやすい社会がグローバルに形成されつつあると感じました。
美しい大使公邸でのパーティーの締めくくりは、ダウン症のあるひとたちの演奏の熱気あふれる和太鼓の演奏、そしてヘルマンハープの演奏です。

お母さまのお力添えも成功の鍵です!

満場の拍手をいただきました

珍しくたってソロで弾きました

元首相の奥様や各界からもご支援に


このような機会には演奏もさることながら、ヘルマンハープという楽器の意義をお伝えすることが大切だと感じています。ヘルマンハープの発祥やヘルマン先生から受けた教え、自分がヘルマンハープという使命を背負った楽器を伝えていく中で学んでいったことなどをお話しします。ヘルマンハープは誰もが弾けるバリアフリーな側面と豊かな音楽表現のできる芸術的な側面を持っているので、今や“みんなのための楽器”として使われていますが、ダウン症を持ったお嬢さんたちのレッスンをしているとき、「なんだかヘルマンハープが故郷に帰ったような顔をしているなあ」と感じることがよくあるんです。

日本での普及を一任されて、ヨーロッパから日本に戻る直前に、ヘルマン先生は暗い夜の戸口で私に最後にこういわれました。「日本のダウン症の組織に連絡を取って、関係を持ちながら日本での普及をするように」と。
もちろんヘルマン先生の想いは、ダウン症のある方だけでなく、他の生きにくさを抱えておられる方へと続いているのですが。それでもヘルマン先生の息子さんのアンドレアスさんはダウン症なので、ヘルマンハープにとってダウン症は楽器の成り立ちに関連を持っています。
こんな話を始めると、どんどん長くなるので、今日はこのあたりで・・・。

素敵なヘルマンハープデビューを果たしてくれたエンジェルのようなハーピストの誕生です!

青山店のインクルースィヴな同好会

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黒田浩介君が新しいメンバーに加わりました。


黒田君はとても音楽的なセンスのある方です。
青山店でのインクルースィヴな同好会の新メンバーとしてお稽古をスタートしました。

みなさんは、染色体異常の病気として、ダウン症のことはご存じだと思いますが、他にもプラダー・ウィリー症候群など、染色体異常の病気はいろいろあります。
黒田君は、第7番目の染色体異常の病気です。
赤ちゃんのときに、頭のてっぺんの大泉門という柔らかい部分が閉じてしまっていることを、お母様が気づかれたそうです。赤ちゃんのときに、2回も開頭手術をして骨を開かなければならなかったそうです。


ヘルマンハープはダウン症の息子さんのために、1987年にヘルマン・フェー氏が開発された楽器です。楽譜のシステムと澄んだ音色が美しいヘルマンハープを発明され、それを嬉しそうにアンドレアスさんが人前で弾いているのを見たとき、ヘルマン先生は、「この喜びを自分たちのよろこびだけで終わらせてはならない」と感じたと、ある手記に書かれています。
ヘルマン先生の願いは、「他のダウン症の人たちにも」というだけではなく、すべての社会的な弱者へ、音楽を愛する人へとつながっています。

障がいが無くても、人は、誰でも年をとり、いつかは社会的な弱者と感じる時が来ます。
そして、若くても年をとっても、ヘルマンハープに接したいと感じるとき、それは、あなたがヘルマンハープのやさしさを最も必要としておられるときかもしれません・・・。

ヘルマンハープちよだ 「芸能の集い」の練習がはじまりました!

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東京都千代田区主宰の日曜青年教室のサークル、「ヘルマンハープちよだ」は、知的障がいのあるハーピストとその保護者がメンバーの演奏グループです。
11月15日の千代田区文化芸術の秋のフェスティバル、 「芸能の集い」への出演に向けて、ヘルマンハープの練習をスタートしました。


代表の蒲生さんと娘さんの聡子さんが親子奏者とあって、自然と親子がともに参加する素晴らしいサークルになりました。
親子が切磋琢磨して、ヘルマンハープの演奏に取り組まれる様子は、ともに同じ目標を持って前進することの素晴らしさを感じさせてくれます。


「芸能の集い」では、グリークの「朝」やドイツの愛唱歌を披露します。私も歌で参加します。
皆さまぜひお越しください。

「ヘルマンハープちよだ」のアンサンブルの立ち上げは、2011年にさかのぼります。
トッパンホールで開催した、ヘルマンハープ東日本大震災のチャリティーコンサートに出演されました。ご臨席になった千代田区の石川区長様が、その演奏を聴いて、涙を流されていたことを思い出します。
そして、2012年から2014年まで、毎年、パレスホテルでの「千代田区の新年交歓会」のオープニング演奏をとということで、「ヘルマンハープちよだ」と私とでさせていただいたのです。「人の心を打つ、温かくやさしい音色」と区長様も日頃の成果を讃えてくださり、「千代田区にヘルマンハープちよだあり」を毎年1000名近いお客様がご覧になり、知られることとなりました。


その新年交歓会での出来事です。鏡開きのステージでご一緒したマラソンランナーでタレントの谷川真理さんから話しかけられて、思わず会話がはずみました。マラソンの話になったのですが、でも、私はその方が有名なランナーとは知らずに、思わずこんな質問をしてしまいました。
「谷川さんも走られるんですかぁ?」
もう少し、テレビも雑誌も見ないといけないと、反省したしだいです・・・。

身体障がい者施設「四季の森 なごみ苑」での公演

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11月15日に、東大阪市の「四季の森 なごみ苑」で、梶原千沙都のヘルマンハープの演奏とお話しで綴る公演を行いました。
四季の森なごみは、身体障がい者生活施設で、飯盛山のふところに抱かれた、緑の山が目の前に広がる美しい施設でした。


職員の皆さんの手厚い、温かい支援体制で、入所者の方は安心して自分らしく暮らしておられます。
この日はオータムフェスタのイベントで、入所者のご家族や関係先の方々も多数お越しになりました。
ヘルマンハープストーリーの上映、梶原千沙都のソロステージ、そして、多くの入所者のみなさんにヘルマンハープに触れていただきました。
ヘルマンハープは、車椅子でも問題なく弾ける楽器です。
お膝の上にヘルマンハープを置いて、机にもたれかければいいのです!
このようにして”テーブルハープ”のポジションで弾くことができます。
もともとは、ドイツでは、このようにテーブルハープのポジションで、ヘルマン・フェー氏のダウン症の息子さんが弾くように生み出されました。そう、お家のリビングルームで楽しめるという目的の楽器として生まれたのです。
このポジションだと、手の位置も少し下がり、腕の筋力の弱い方は手の位置も下に下がって弾きやすくなります。
「五線譜が読めなくてもひけるよ!」だけがバリアフリーではありません。
まだ試したことのない方は、一度お試しください。
身体が楽器に触れることで、心地よいボーンコンダクション(骨伝導)も得られますよ。


ヘルマンハープは1音、音を出しただけでも音の美しさに感動する弦楽器です。
《赤とんぼ》のメロディーをゆっくりと音符の玉をたどって弾いた女性は、声を一生懸命絞り出すようにして、ゆっくり笑って、『ありがとう』と言いました。この『ありがとう』は、女性の感動なのです。感動は生きる命だと思います。重度の方も、ベットに横たわって私のイベントに来てくださる方がときどきあります。外から見ると何の表情の変化がないように見える方でも、付添いの方は、その方の目の動きひとつからも、喜んでいること、楽しんでいることを察知されます。生きて、いろんなことに感動する。そのような経験をたくさんして過ごされるようにと願わずにはいられません。



最後に皆さんとともに歌いました。
リクエストいただいた曲は、《ふるさと》 と 《川の流れのように》。
穏やかな時間が流れたイベントになりました。ありがとう・・・。

家族で同好会 パートⅡ

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日本ダウン症協会会員の竹村佳小里さんと是澤祐希さんを中心に結成された同好会です。だんだんご家族が集まって来て、楽しい会になりそうです。


その昔、ヘルマンハープの開発者のヘルマン・フェー先生にお会いしたときに、「ダウン症の子供さんに指導する中で一番大切なことはなんですか?」するとヘルマン先生はこうおっしゃいました。「親が一緒にヘルマンハープを弾くことでしょう。そして、ともに取り組む中で、子どもが親を見て、『ああ、自分の方が親よりも少しうまいと感じることです』


「自信を持たせることが、子どもを向上させていく」ヘルマン先生は、そうおっしゃりたかったのでしょう。
だから私は、親子で取り組むバリアフリー奏者の姿を見ることがとてもうれしいのです!

 

家族で同好会

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先日、青山店で、日本ダウン症協会のメンバーの竹村香小里さんと、是澤祐希さんご家族とお会いしました。


お二人を中心に、ヘルマンハープの同好会をつくられるご予定。家族でたのしむステキなヘルマンハープの同好会が出来そうです。


ヘルマンハープは、もともとヘルマンさんが、ダウン症の息子さんと家庭内でソロや合奏など、家庭内音楽を楽しむために開発された楽器です。

「ファミリー」は、ヘルマンハープの大切なキーワードなのです!

千沙都
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