ヘルマンハープ・梶原千沙都のオフィシャルブログです。ヘルマンハープの音楽事業家として、福祉と音楽をつなぐヘルマンハープでの新しい日独友好の文化交流、そして生涯教育活動をトータルプロデュースしています。

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リサイタル・アルバム 〜ステージ編②〜

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第2部の「梶原千沙都のソロ演奏」では、第1部の映像が消えゆく瞬間、闇の中に、ヘルマンハープと私の姿がスポットライトに浮かび上がり、ソロステージが始まりました。


《虹の彼方に》や《千の風になって》などのヘルマンハープ・ソロ演奏に加え、《コスモス》や《竹田の子守唄》をヘルマンハーで弾きながら歌う試みに、熱い拍手をいただきました。

「梶原千沙都さんの透明感のある伸びのいい声と、ヘルマンハープの繊細な音色が美しく重なりあい、心に沁みた」

という声を多くいただきましたが、私なりにヘルマンハープの弾き歌いで心がけていることは、歌を入れることで、聴く人のヘルマンハープへの印象が変わらないようにと言うことです。ヘルマン先生から、「ヘルマンハープ歌手」の称号を与えられましたが、ヘルマン先生の教えは、「例えば、オペラ歌手のような歌い方をすると、聴く人が、ヘルマンハープを遠い存在だと思ってしまうかもしれない」ということです。

ヘルマンハープという楽器と言う楽器が人から遠い楽器にならないよう、弦の音色と声が互いに響き合う関係を大切にしたいと思いっています。

また、今回の公演では、何台ものビデオカメラによって手元の映像が、いろいろな角度からステージ中央のスクリーンに映し出され。楽譜の上の弦をつま弾くヘルマンハープのしくみが、手に取るようにわかります。


「手の動きが、バレエや踊りを見ているように美しく感動した」

「大きな画面に奏法が映し出され、一つ一つの音をいかに活かされているかがわかった」

「ヘルマンハープは、こんなに様々な音楽表現のできる楽器だということを実感した」

など、手元の映像については、何ページにもわたる感動の声をひっきりなしにいただきました。

“手の動きが美しい”というお褒めの言葉はとてもうれしいです。でも、手を美しく見えるように動かしているというわけではないので、ここで少し解説を。

弾き方の基本は、もちろん「ヘルマンハープの奏法〈基礎編〉」(2012年、梶原千沙都著)の基本奏法です。ですから基本は手の上下運動です。でも、正中線を移動させながら、テンポをはかりながら、次の音への構えや指のタッチの速度を狙いながら、難度の高い曲をひくと、あのようになるわけです。基本は、すべて上記の奏法の本のセオリーに基づいているということなのです。


ソロ演奏の締めは、「圧巻」という声の上がった、梶原千沙都流の《ジムノペディ》でした。この曲の演奏では、アルペジオで弾く、すべて和音の弾き方を変えながら弾きます。身体感覚を奏法に反映させることで、ヘルマンハープでジムノペィの心地よい雰囲気を醸し出すことができる1曲です。

楽屋では、出演前に、ウオーキングの先生の高嶋さんがお手伝いに駆けつけてくださったので、身体の動きを促進する体操をさっそく教えてもらってウオーミングアップしました。

大舞台でのソロ・リサイタルというのは、私にとって極度の緊張の日々でした。日中は十分な練習時間が取れないので、夕食後に一旦3時間ほど睡眠をとり、3時間ぐらい練習して、また3時間ぐらい眠るという日々を過ごしました。

すると、習慣とは恐ろしいもので、3時間眠ると目覚めてしまいます。1か月経って、今やっと続けて眠れるようになりました。

実は、この緊張は社内も同じでした。いったい、ヘルマンハープでの初めてのリサイタルが成功するのか?

だれも確信が持てませんでした。ヘルマンハープでプロの舞台を成功させるというみんなのチャレンジでした。おかげさまで、ホワイエのスタッフのみなさんの動きも高く評価していただきました。

次回は第3部についてご紹介します。

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