ヘルマンハープ・梶原千沙都オフィシャルブログ

ヘルマンハープ・梶原千沙都のオフィシャルブログです。ヘルマンハープの音楽事業家として、福祉と音楽をつなぐヘルマンハープでの新しい日独友好の文化交流、そして生涯教育活動をトータルプロデュースしています。

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番外編その1〜バックステージ〜

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今回は本番以外の時間での様子をご紹介します。

◇ホワイエにて

1週間に3回のリサイタルを行いました。どの会場のホワイエでも、コンサート終了後は、来場者のちょっと興奮気味の、明るい笑顔に出会うことができて幸せでした。

東京のリサイタルには、女優で、社団法人「MAZEKOZEの社会をめざす Get in touch!」の理事長、東ちづるさんがご来場くださいました。


この方が、コンサートプロデューサーの伊藤圭一さんです。大阪公演を終えて。


親族も駆けつけました。


サイン会は盛況でした。


◇楽屋にて

ヘアメイク中も台本を読みます!ヘアメイクさんが、小花を飾ってくださったヘアスタイルが、バイエルンからオーストリアの皇妃として嫁いだ「エリザベート」に似ていたため、前半の衣装は「エリザベート風」と決まりました。


◇テクニカルチーム

ご来場のみなさまから、今回の音響、映像、照明を駆使したステージに「演出が素晴らしく、予想外だった」と、ご好評をいただきました。

第一部のストーリの上映は、音と映像がリアルタイムで組み合わせ、編集しながらの、言いかえるとライヴ上映でした。「音の余韻と映像の余韻がぴったり重なって素晴らしかった」という感想は、このような緻密な操作によるものでしょう。



音響は、客席に座っているお客様が、まるで自分が演奏しているかのような聴こえ方を演出。ヘルマンハープの音に包まれるという感覚を楽しんでいただけたと思います。


ただし、この素晴らしい音響演出をするためには、一方で、ヘルマンハープの奏者の私は、いつもよりずっと早い音の立ち上がり方に耐えながら弾くという試練に耐えなければいけませんでした。何もかもおまかせではなく、奏者にも特殊な演出を可能にする力量が求められるのですね。


照明も、桜や雪の結晶の模様が客席の天井に映し出され、舞台と客席がビジュアル的にも美しく一体感になりました。


また、伊藤圭一氏率いる技術チームのすごさは、演出が完全に音楽と連動しながら作り上げられることです。

メンバーの皆さんの高度な技術によって、この美しいステージが可能となりました!

第4部 フィナーレ

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プログラム最後は、障がいのある奏者と健常者の奏者がともに演奏する「バリアフリーステージ」です。

(※本番中に写真撮影禁止だったため、リハーサルのときの写真でご紹介します。)


《会えるそのときまで》を演奏し、フィナーレを飾りました。

バリアフリーステージは、実は梶原千沙都が名づけ、2006年から障がいのある奏者を率いて全国で披露しているステージです。

ダウン症の息子のために誕生したヘルマンハープ。そのオリジナルの姿を伝え、障がいがひとつの個性として受け入れられることを目標に、梶原千沙都がライフワークとして続けている活動です。

障がいのある奏者のことを、「バリアフリー奏者」と呼んでいます。私自身も「スペシャルオリンピックス」のアスリートや「日本ダウン症協会」のハーピストを指導し、多くのバリアフリー奏者が西日本にも東日本にもようやく育ってきました。

今回、東西の舞台では、それぞれ異なるメンバーが出演してくれました。バリアフリー奏者をフォローするインストラクターや保護者の方たちも、ともにステージに上がってくれました。

客席から登場する場面も演出の一つでした。


出演者とともに舞台監督から「プロ」としてのバリアフリーステージの見せ方を教えていただきながら、練習しました。


「リサイタルを見たヘルマンハープの受講生のフォームややる気が一気に変わった!」という感想がたくさん教室から寄せられましたが、驚いたのは、障がいのある受講生の指導者たちからも、「リサイタルを見た障がいのある受講生の弾き方が目を見張るほど変わった」という報告が何件もあったのです。

このことだけでも、障がいのある人の”学ぶ力”がどれほど開かれているかがわかります。奏法も健常者のためだけのものではありません。教室でも、自分ができそうな奏法にはどんどんチャレンジします。そしてバリアフリー奏者たちは、舞台を重ねるびに動じることなく、どんどんパーフォーマーとしての貫禄をつけていきます。出演前に動じる気配もなく、いつもステージを楽しんでいますから、ほんとうに頼もしい限りです。


「《会えるそのときまで》の演奏に涙が出た」という感想が多くありました。みなさんに生きる勇気をお届けするステージなのです。

第3部 ヘルマンハープとチターのデュオステージ

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ドイツを代表するチターの名匠、ヴィリ・フーバー氏が今回のリサイタルの共演で来日しました。梶原千沙都のCD「バリアフリーの花~ヘルマンハープサウンド~」(2012年発売)でコラボレーションを披露し、多くの方からこの美しいデュオをライヴで聴きたいという声がありました。


ヘルマンハープもチターも、実はドイツ・バイエルンの楽器です。またどちらの楽器も、もともとは家庭の中で演奏する楽器として誕生し、生い立ちが似ている楽器でもあるのです。

ヴィリ・フーバー氏との競演では、音域が広がり新しい世界が生まれました。ヘルマンハープの長い余韻をともなう澄んだ高音の響きに、チターの深みのある中音の響きが加わり、新たな弦楽のハーモニーが聴衆を包みました。


「親戚同士の楽器のハーモニーを越えた、どこにもない、新しい音楽の世界が作られている」という感想や、「素晴らしいコラボレーションに感動!音の厚みがすごくて、トリハダだった!」という感想が寄せられています。



途中、ヴィリ・フーバー氏のチターのソロ演奏もあり、《第三の男》ではみなさん、チターの世界に酔いしれました。

デュオステージ williソロ
トークについてもコメントを多くいただきました。「お話の仕方が気さくでかわいらし方だと思った」と言うのが、私の気に入っているコメント。なにせ、50歳を過ぎて、「かわいらしい」とい言葉をなかなか聞くことはできませんので…。

ヴィリ・フバーさんにはドイツ語でお話を伺いし、チターの難しさや魅力を教えていただきました。


第4章へ続く...

認定インストラクター研修会

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今回は7月13日に行ったインストラクターの皆さんの研修会をご紹介します。
年に1度、本部の研修を受講されます。



全体講習の他に、私が個別に奏法の指導をしています。


ヘルマンハープのインストラクターは、ヘルマンハープという楽器の特徴を活かす指導を行います。ただ単にはじけば弾けるということだけがヘルマンハープの特徴だとすると、誰にでも教えられる楽器と言うことになってしまいます。

しかし、ヘルマンハープのインストラクターは、”ヘルマンハープの演奏上の規則性があることを教室で教えられる”というところが違うのです。



研修会は、東京と大阪で開催され、全国から勉強に来られます。インストラクターの皆さんにはますます研鑽を積んで、質の高い教室が運営されることを期待しています。
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