リサイタル・アルバム〜ステージ編①〜
この度のリサイタルは大きく4つのステージがありました。今回は第1部をご紹介します。
第1部「映像と音楽で楽しむヘルマンハープ・ストーリー」では、ステージ上の大型スクリーンに、美しいドイツの映像を交えて、ドイツ人のヘルマン・フェー氏によってダウン症の息子のためにヘルマンハープが誕生した経緯、そして、日本人として初めてヘルマンハープに出会った「梶原千沙都のヘルマンハープ・ストーリー」が上映されました。
ヘルマンハープは1987年にドイツ人の農場主ヘルマン・フェー氏によって、ダウン症の息子さんのアンドレスさんのために開発された楽器でした。
アンドレアスさんが美しい音色でハープを弾く姿を見て、同じ施設の親御さんが、自分の子どもたちにも楽器を分けてほしいと言ってヘルマンさんを訪ねてくるようになりました。そして、健常者もまた美しい音色に魅せられて、楽器を分けてほしいと、ヘルマンさんを訪れるようになりました。
私は日本人として、初めてヘルマンハープに出会いました。2003年、夫の仕事の都合で、ウィーンに住んでいた時です。
それから、一人の主婦に何が起こったのか?そのあたりを、音楽プロデューサーの伊藤圭一氏収録の美しいヘルマンハープのサウンドと、佐々木美穂さんのやさしい語り、そして繰り広げられる数々の映像が10分ちょっとという凝縮した時間でご覧いただきました。
実は驚くことに、このストーリーの上映は、伊藤圭一氏によって、リアルタイムで映像や音が操作され、会場やお客様のコンディションに合う操作がなされていたのです!
どこまでも緻密な舞台演出は、このような見えないところにもなされていたとは!舞台の美しさって、こういうプロのこだわりで作られるのでしょうね。
お客様からは、音楽プロデューサーの伊藤圭一氏収録の美しいヘルマンハープのサウンドが、繰り広げられる映像にぴったりと合って、
「ヘルマンハープの歴史や知らなかったドイツの情景も見ることができ、最初のストーリーの映像がとてもよかった!」
「映像とナレーションで、ドイツでのヘルマンハープの物語や千沙都さんの日本へのヘルマンハープ導入の情熱に感激した」
という感想を多くいただきました。
なぜ、42歳でヘルマンハープと運命の出会いをした女性が、54歳でヘルマンハープ初のソロ・リサイタルを開いているのか?という、この世にも稀な出来事に対する素朴な疑問にもお答えする内容だったようです。
次回は第2部です。
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