身体障がい者施設「四季の森 なごみ苑」での公演
11月15日に、東大阪市の「四季の森 なごみ苑」で、梶原千沙都のヘルマンハープの演奏とお話しで綴る公演を行いました。四季の森なごみは、身体障がい者生活施設で、飯盛山のふところに抱かれた、緑の山が目の前に広がる美しい施設でした。
職員の皆さんの手厚い、温かい支援体制で、入所者の方は安心して自分らしく暮らしておられます。
この日はオータムフェスタのイベントで、入所者のご家族や関係先の方々も多数お越しになりました。
ヘルマンハープストーリーの上映、梶原千沙都のソロステージ、そして、多くの入所者のみなさんにヘルマンハープに触れていただきました。
ヘルマンハープは、車椅子でも問題なく弾ける楽器です。
お膝の上にヘルマンハープを置いて、机にもたれかければいいのです!
このようにして”テーブルハープ”のポジションで弾くことができます。
もともとは、ドイツでは、このようにテーブルハープのポジションで、ヘルマン・フェー氏のダウン症の息子さんが弾くように生み出されました。そう、お家のリビングルームで楽しめるという目的の楽器として生まれたのです。
このポジションだと、手の位置も少し下がり、腕の筋力の弱い方は手の位置も下に下がって弾きやすくなります。
「五線譜が読めなくてもひけるよ!」だけがバリアフリーではありません。
まだ試したことのない方は、一度お試しください。
身体が楽器に触れることで、心地よいボーンコンダクション(骨伝導)も得られますよ。
ヘルマンハープは1音、音を出しただけでも音の美しさに感動する弦楽器です。
《赤とんぼ》のメロディーをゆっくりと音符の玉をたどって弾いた女性は、声を一生懸命絞り出すようにして、ゆっくり笑って、『ありがとう』と言いました。この『ありがとう』は、女性の感動なのです。感動は生きる命だと思います。重度の方も、ベットに横たわって私のイベントに来てくださる方がときどきあります。外から見ると何の表情の変化がないように見える方でも、付添いの方は、その方の目の動きひとつからも、喜んでいること、楽しんでいることを察知されます。生きて、いろんなことに感動する。そのような経験をたくさんして過ごされるようにと願わずにはいられません。
最後に皆さんとともに歌いました。
リクエストいただいた曲は、《ふるさと》 と 《川の流れのように》。
穏やかな時間が流れたイベントになりました。ありがとう・・・。
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